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ムギちゃん
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我が家の愛犬で家族だった癒し犬ビーグルのムギ(以下むーちゃん)が12月24日、交通事故により他界しました。4歳でした。
今まで本当にありがとう。そして、まだまだこれからだったのに長生きさせてあげる事が出来なくてごめんね・・・




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その日の天候は曇り時々雪、先日から降り始めた雪で路面は圧雪路になっていました。
むーちゃんの朝の散歩は大体母が連れて行っていたのですが、その日はちょっと時間が合わず
少し遅い時間に親父が連れて出かけました。
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お散歩大好きなむーちゃんもレインコートを着せられて嬉しそうにしながら張り切って出掛けていったようです。
出掛けてほんの数分後、近所の見通しの良い片方が優先道路の信号機の無い交差点。
そこにある横断歩道を横断中にもう少しで渡りきるところを、優先道路を直進してきた車に撥ねられました。
その車は前日降った雪でフロントガラスが凍り、まだ完全に溶け切らない視界不良の状態で運転していたそうです。
横断する時には車の姿も無かった為、安心しきって横断していて、
親父もむーちゃんを見つつ車の向かってくる方とは逆の方向を見ていて向かってくる車に全く気づかなかったそうです。
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親父も車の角を当てられ飛ばされたそうですが幸い軽症で済みました。
ぶつけられた衝撃でリードを離してしまいすぐに辺りを見回したけれどむーちゃんの姿が見当たらず、探した所
むーちゃんは車に巻き込まれて3~40m近く引き摺られ、お気に入りのレインコートも脱げた状態で先の方で倒れていたそうです。
後で自分も現場を見ましたが、引き摺られて出来た大量の血痕が白い雪の上に痛々しく残っていました。
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近所だった為、親父は警察を呼んだ後すぐにむーちゃんを家まで運んできましたが、頭をやられてしまったようでほぼ即死の状態でした。
自分の身に何が起こったか分からないまま、逝ってしまったのかもしれません。

自分はこの日夜勤だったのでこの時点ではまだ寝ていたのですが、母の尋常ならぬ叫び声で目が覚めて玄関に行き
温もりを失いつつある血だらけで変わり果てた姿のむーちゃんと対面しました・・・
我が子同然にもの凄くむーちゃんを大切にしていた母は、朝起きて元気な姿を見て、嬉しそうに出掛けて行く姿を見送っていただけに
計り知れないショックを受けて泣き崩れていました。
後もう少し早く渡っていればいつも通りの生活だったかもしれなかったのに。でももう数歩遅かったら自分も駄目だった、
むーちゃんがきっと身代わりになってくれたのかも・・・」と親父も酷く落ち込んでいました。
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自分が最後に生前のむーちゃんの姿を見たのは、夢を見ながら楽しそうに尻尾を振って小声で吠えながら寝ているいつもの姿でした。
晩にも大好きなお肉のおこぼれを貰って満足してからコタツの傍で寝てました。
「明日はクリスマスだし、大好きな骨付きお肉だね」なんて事も話していただけに悔やみきれない思いで・・・
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朝ごはんも残ったまま。大好きなお散歩コースから帰ってからご飯をバリバリと食べて、お水を飲んでちょっと外の空気を吸ったら
居間でコタツに入り、母の傍でお昼寝。14時頃に起きておめざのオヤツを1~2枚貰う。
午後の散歩をして町内を一回りしてから窓の外を眺めて過ごし、家族みんなで夕飯を食べてささやかなお祝いをする。
そんな風な変わらない日常をこれからも送るはずだったのに・・・

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余りのショックで気持ちの整理もつけられないままでしたが、ペット霊園へ電話をしてその日のうちに火葬してもらう事になりました。
簡素ながら葬儀をしてもらい、水と線香をあげて、まだ一袋丸々残っていた大好きだったオヤツと、お気に入りのぬいぐるみ、白いユリの花を入れて最後のお別れ。
いつかお別れする日が来る事は家族として迎えた日から覚悟はしていましたが、
まさかこんな形でこんなにも早くお別れする事になってしまうとは思いもせず、悔しくてとても残念で涙が止まりませんでした。

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むーちゃんは、ペットショップで子犬というよりは既に4~5ヶ月位で大きくなっていて値段も安くなっているのを妹が見つけて
親父と母を説得して我が家に迎えました。
ペットショップではガラス窓のついた特等席のような場所では無く、外にあるケージやスペースの奥の方に仕舞われている事が多かったようで
若干ションボリしたような顔をしていましたが家族として迎えてすぐに馴染んでくれました。
名前は家族で出し合って母が決めて、むーちゃんもすぐに名前を覚えてくれました。

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スラッとした身体つき、艶々で毛並みの良い黒毛、顔立ちも立派で足袋を履いたような白い足がチャームポイント。
(最近はちょっと体重も増えて重くなってきてたけど)
ビーグルなので声は大きいけど、普段は大人しくとても人懐っこくて訪れる人には「いらっしゃい!」と尻尾を振って
誰にでも愛想を振りまいてお出迎えをする、色々な人から親しまれる癒し犬でした。
嫌いな子も居たみたいだけど基本フレンドリーで誰とでも仲良く出来る子だったり。

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食いしん坊だけど聞き分けも良くて勝手に取って食べたりもせず、
4歳になって言葉も段々理解出来るようになってきて、少し落ち着いてきた頃でした。
お肉が大好きで、食べてるとよくこうやってアゴ乗せをしておねだりをして家族からおこぼれを貰ったり。

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お散歩も大好き、新しいところも大好きでお散歩コースも段々広がっていきました。
「お散歩行く?」と聞くとこうやって首をかしげて「んっ?もちろん行くよ?」といった反応をするのが可愛くて。

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「まだ帰りたくない、もっとここで遊んでいたい!」と座り込んで踏ん張って抗議する事もシバシバ。

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今年の夏は暑くて余り遠くへお出かけに連れて行くことが出来なかったけど、もっと連れて行ってあげれば良かったな・・・
今更後悔しても、もうむーちゃんは居ないのですが・・・

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1歳の頃はまだやんちゃ盛りで、外で大人しいと思ったら庭のあちこちに一生懸命大穴を掘っていた事もあったし、
スリッパをこっそり持ち出して破壊活動をしている事もありました。

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無防備にひっくり返って大の字になって寝ている事も。

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「お散歩はやくっ」とリードをペシペシして催促する事もあったし、

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食いしん坊で何か貰えないかと、母の食べている物をじっと眺めたり。

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海にも行って潮の匂いを嗅いだり、砂浜を走ったり
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山や森にも遊びに行きました。海より草とかある方が好きだったかなやっぱり。自然の草の匂いを嗅いだりするのが好きで
秋には伸びた雑草の中を掻き分けて身体中に種をびっしり付けて走り回るのが本当に好きな子でした。

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出来る事ならもっと色々な場所へ行って景色を見て、匂いをして、もっと広い世界をむーちゃんに見せて知って欲しかった。
写真ももっと沢山、カッコいいとこ、笑顔なとこ、可愛いとこ、綺麗に撮ってあげれば良かったね。
携帯やコンデジで撮ったブレてる写真ばかりが残ってました・・・

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自分が数日留守にして帰った時、心配してくれてたのか凄く嬉しそうに出迎えてくれた事、
年に数回戻って来る妹の事もちゃんと覚えていて、帰ってくると嬉しくて大はしゃぎする事、
外を眺めててもお皿におこぼれをそっと入れるとちゃんと聞いててダッシュで取りに来る事、
居ないと思ったら自分の部屋に入り込んでベッドの上にこっそり収まってた事、
嫌な事や辛い事があっても、むーちゃんが居てくれて癒された事が僅か4年という短い期間だったけど多々ありました。

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今はまだ気持ちの整理がつかなくて寂しくて泣いてしまう事もあるけれど、
天国ではゆっくりお昼寝をしておやつを食べて、元気一杯走り回ってお散歩して、
お友達と一緒に遊んで楽しく過ごしてくれる事を祈っています。

家族みんなむーちゃんの事を忘れないからね。
むーちゃん、楽しくて幸せな時間を、今まで本当にありがとう。
by yukimomiji | 2012-12-27 15:20 | 雑記
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